2.4 mRNAの確認と濃度調製
以下の手順は酢酸アンモニウム中和によるエタノール沈殿精製物に対応しています。
転写溶液精製後に得られる40 μl mRNA solution の確認および濃度調製をします。
翻訳反応液へ加える mRNA には最適量があります。
mRNAの濃度測定による確認
40 μl mRNA solution の濃度測定地が次の範囲にあるか、確認します。
濃度範囲: 1500 ng/μl ± 400 ng/μl
測定濃度が 1000 ng/μl以下、または 2000 ng/μl以上の場合、正常に PCR, 転写または精製ができていない可能性があります
mRNAの電気泳動による確認
1μl サンプルの電気泳動で、はっきりとシングルバンドが出ていることを確認します。エキストラバンドがでているものは正常に PCR ができていない可能性があります。
最適 mRNA 量の調製
最小翻訳反応液量 110 μl に対する最適 mRNA 量は次の通りです。
最適 mRNA 量: 35 μg ± 5 μg
翻訳反応液には、80 μl 溶液で加える為、mRNA濃度 X μg/μlの場合 35 μgとするたに、 40 μl mRNA solution の (35 / X) μl を 80 μlにフィルアップして翻訳溶液に加えてください。
例)mRNA濃度 1631 ng/μlの場合、35 / 1.631 ≒ 21 μl から、 40 μl mRNA solutionから 21 μl を取り、80 μl にフィルアップします。